エルメス

エルメスは、現在のどのブランドより高品質なバッグを製作しているブランドと言って、過言ではないでしょう。エルメスで使えわれるいかなる皮革も、最高なものが仕入れられ、更にエルメス社内の厳しいチェックで、更に選び抜かれた素材だけでエルメスのバッグは作られます。年に一回エルメスでは、チェックで弾かれて残った材料の皮革を、各ブランドが買い取って貰うと言われています。それだけエルメスが使用する素材の皮革は厳選されたものと言えます。それを最高の職人が丁寧な手仕事で、エルメスのバックに仕上げるのですから、安いわけがありません。
エルメスと言えば、ケリーバッグやバーキンが有名ですが、どちらも、デザインのベースはサック・オータクロアで、このバックはエルメスが最初に作ったバッグです。エルメスのケリーバックは、それがたまたまモナコ王妃グレース・ケリーが使ったことで、ケリーバックと呼ばれるようになっただけのことです。エルメスのはサック・オータクロアをベースにしてイギリス人ジャズ歌手のジェーン・バーキンのために作ったのが、バーキンとなるわけです。サック・オータクロアは乗馬のときに鞍にかけて使うバッグを意味していますが、もともと馬具を製作していたエルメス独特のデザインと言えますが、およそこれだけ高級な馬具を使う人は、上流社会の人たちばかりだった事は、想像に難くありません。他のルイビトンやグッチなどのカバンやバッグのブランドより、1837年の創業ですから、歴史が長く尚且つ伝統的な皮を素材として製品を作り続けている点で、比類なきブランドと言えます。
エルメスも1970年代まではバッグに専念していましたが、他の有名ブランドがファッションアイテム全般に進出していった事と時を同じくして、アクセサリーや時計、アパレルやコスメやパフュームなど、さまざまな分野に進出していきました。アパレルファッションに関して、プレタ・ポルテのデザイナーは、マルタン・マルジェラからジャン・ポール・ゴルチエになって現在に至っています。
ジャン・ポール・ゴルチエの活躍は、ファッションに止まらず、ピーター・グリーナウェイ監督の映画「コックと泥棒、その妻と愛人」、スペイン映画の「キカ」、ジャン=ピエール・ジュネ監督の「ロスト・チルドレン」、リュック・ベッソン監督でブルース・ウィリス、ゲイリー・オールドマン主演の「フィフス・エレメント」などに衣装担当として参画しています。ジャン・ポール・ゴルチエとエルメスの関係は、とてもエキセントリックで、エルメスに新たな変革をもたらしていると言えます。